ファーゴではご新規のお客様やダメージの強い方、そしてセルフカラーでムラに染まっている方、縮毛矯正とストレートアイロンを併用している方は、施術を見送らせて頂く事もあります。
一般的な認識として、パーマをかけると髪が柔らかくなるとよく言われますが、状態が悪ければよりダメージが進行し、イメージと逆になってしまいます。
例えば、このように油分が蓄積している場合は、
このくらいまで日常の質感に戻して頂く必要があります。
パーマには多くの種類があり、その中から美容師はダメージを逆算して薬剤を選択していきます。
ダメージにも種類があって、熱よるダメージ・・・例えばストレートアイロンを毎日使っている方は、タンパク変性という毛髪の硬質化が起こっている可能性があります。
この状態では、弱酸領域(一般的に使用されるのはアルカリのパーマ液)を使用しても、すぐに質感は劣化してしまうでしょう。
美容師は先を見て仕事をする為、どうしてもお断りしなくてはいけない事も少なくありません。
パーマは絶対と言っていいほど、縮毛矯正を除いてスタイリングが重要になります。ブラッシングだってブラシの形状を選びますが、とても重要になります。
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(ワンカールのパーマになります)
少し語弊が生じるかもしれませんが、時代は美容師任せではいけない時代になってきました。
ご自分のなりたいイメージが美容師にしっかり伝わり、リスクが認識出来れば、美容師は思い切って施術に踏む切る事が出来るんです。
綱渡りな施術が上手くいく確率を上げるよりも、まずはご自宅のヘアケアの質を上げる事が重要になります。
一時的に綺麗にする事は可能です。
しかし・・・
今後パーマをかける事を考えているお客様に質問です。
毛先の状態はどうでしょうか?
ご新規のお客様は、いままでの美容室で行った施術の履歴をほんの少しでも思い出せますでしょうか?
私ならどんな髪でも綺麗にパーマをかけられる!という美容師様がいたら申し訳ありません。
しかし、私はサロンの質の向上を図る上でも、自分のスキル以上の事に有限性を持たせる事が、お客様への大切なリスクヘッジだと考えています。
パーマにおいては、大切なお客様の髪を診させて頂き、その上で今後の方針を決める事が最も重要だと考えているのです。